雲ひとつない絶好の秋日和が続いております。

同時に秋の空にどことなく寂しさを感じるこの頃。

皆様もそれぞれ快適な日々をお過ごしの事と思います。

朝夕の寒さにお身体にご留意なさって、

実り多い秋を満喫されますよう、お祈り致します。

 

平成20年10月17日

義志東京本店

店長  樽見陽子

 

【新作入荷情報】

 

Tシャツ型第56「ゆれ菊」

 

価格:11,340円(税込み) 色:白・墨黒 サイズ:小・中・大

 

二重ガーゼ素材の長袖カットソー。

何といっても肌触りが良く、軽くて伸縮性に優れているので、素肌に一枚で着て欲しい。

爽やかな秋らしく風に揺れて花びらが舞い落ちる菊の花を表現した菊柄は、

インクを平らに刷り込まず、敢えて中心部を緩く盛り上げる「跳ね上げ」という特殊技法を使用し、

さらにその隆起部分に筆でアルミ粉を乗せるという手の込んだ加工を施している。

 

 

かぶり鯉口

価格:13,440円(税込み) 色:白・墨黒 サイズ:小・中・大

 

祭などで着るダボシャツをイメージして作った長袖カットソー。

肌触りの良いガーゼ天竺を使用しているため、その着心地はとにかく軽くて気持ちが良い。

両脇の裾部分に真田紐を取りつけ、裾の表情に変化をつけられる仕様となっている。

 

 

Tシャツ型第57「飛鷲」

 

価格:11,340円(税込み) 色:白・黒 サイズ:小・中・大

 

流鏑馬(やぶさめ)で使用される射篭手(いごて)のような切り替えが特徴の

長袖カットソー。大きな鷲が左肩を掴むような意匠がプリントされている。
袖は広いアームホールから袖口にかけて狭まる特徴的な形で
 着たときにゆとりのある二の腕まわりが袖の動きを強調する。

 

 

陣羽織ジャージ

 

価格:24,150円(税込み) 色:うぐいす・黒 サイズ:小・中・大

 

裏起毛で光沢のあるジャージ素材を使用した前開きブルゾン。

剣先を丸めた立ち襟は、南蛮趣味の入った陣羽織をイメージしている。

両開きファスナーを使っているので、例えばマントのような着こなしや自由な着こなしが可能。

上下の色の切り替えは、背縫いを境に身頃の左右を異なる色や柄で

組む昔ながらの着物のデザインを手法とした「片身替り」を

変則的に採用した仕様になっている。

 

 

頭巻き(ずまき)「積み亀甲」

 

価格:3,990円(税込み) 色:白灰・黒 サイズ:中

 

カットソーに使用するミニ裏毛素材のヘアバンド。

片側に「積み亀甲」柄を黒には金箔、白灰には銀箔でプリント

着こなしの味付けとしても活用できる便利な一品。

 

 

鳶 型第3

価格:27,300円(税込み) 色:藍 サイズ:小・中・大

 

人気沸騰中の鳶シリーズから上品な光沢を放つ12.5オンスの

高級デニム素材を使用した新作が完成。

鳶シリーズの中で最も異形のモデルと言えるデザインで、本シリーズにおいて

デザインの鍵を握るシルエットの膨らみ部分が、型第1や型第2と比べて

高い位置にあり、丁度膝のあたりで大きく膨らむ仕様となっている。

膝下からは逆に細身のデザインが施され、ふくらはぎから足首にかけては

足にまとわり付くようなシルエットを描く。膝下は必要以上に長く設定してあり、

余った裾にシワをよせて無造作に着るのが狙い。

特に、地下足袋やブーツの中に裾を入れるスタイリングが、

野生的で軽快感のある雰囲気を演出する。(10月下旬入荷予定)

 

 

極太空手袴

価格:24,150円(税込み) 色:藍 サイズ:小・中・大

 

定番の空手袴シリーズから待望の新顔が登場。

鳶型第3同様、12.5オンスの高級デニム素材を使用したその名の通り、

究極的に太い空手袴。通常、尻周りは適度にフィットさせるデザインが主体の義志だが、

このパンツは尻周りも極太で、全体的にルーズな着こなしを狙っている。

部屋着のように緩いシルエットは、一見野暮ったくもあるが、このデザインはむしろそこが狙い。

タイトなカットソーや羽織とコーディネートすることで、上下のバランスが絶妙に取れて、

決めすぎない「はずし」のスタイリングを作り上げる。

腰紐には義志別注の紫色の真田紐が付き細部にまで義志らしさを盛り込んだ一本。

 

 

 

【義志情報通】

 

義志×球舞の合作が再び登場!

球舞とのコラボ商品「蹴師(けりし)」がファミマ・ドット・コムより販売開始!

 

「義志」x「球舞」のコラボレーションがまた凄いアイテムを生み出しました。

ストリートサッカー、フリースタイルフットボールを意識したジャージのつなぎ、その名も「蹴師(けりし)」。

これは、サッカーを愛するエンターテインメントサイトファミマ・ドット・コムの呼びかけにより実現した完全限定企画で、

義志と球舞が新たなスポーツファッションを提案。

こちらの商品はファミマ・ドット・コムでしか購入できませんので、詳しくはこちらをご参照下さい。

 

 

 

【義志東京本店情報】

 

入荷情報のご案内です。

好評の数珠腕輪に新型が誕生しました。

大珠の白檀、黒檀を使用した存在感絶大の「大数珠腕輪」です。

 

価格:3,990円(税込み) 黒檀

価格:5,880円(税込み) 白檀/黒檀

 

 

店長のブログ
 
http://blog.livedoor.jp/yoshiyuki_tokyo/

 

 

 

【進化せよ、日本】

〜代表・緒方義志の言いたい放題28〜

 

 

 

「何故義志は海外から評価されるのか」

 

つい先日、某局の経済番組の企画で、「表参道から世界へブランドを発信する企業」の

一社として短い取材を受けました。聞かれた内容は甚だ通り一遍のもので、

「景気が低迷する中で現在の業況はどうか」とか「東アジアを市場としてどう見るか」とか、

「当面の売上目標はいくらか」等々。原宿・表参道という地区の世界を意識した

取り組みに対する取材であったことを思うと、ひとつのブランドの真髄に迫ることには

はなから限界があることは否めませんが、この義志という特異な存在のブランドに

対してするべき質問が全くなされなかったことは残念でなりません。

 

たとえば、「なぜ義志は海外を目指し、なぜ義志は海外から評価されるのか」と

いうことについて問うてもらえれば、もっと企画の趣旨に合った内容の持論を

述べることができたと思うのですが、恐らくこの番組企画も小手先のテクニック論にしか

興味がなかったのでしょう。地域の商店会が世界を意識した活動を始めたということと

その方法論に対して注目をしているだけで、何が成功の鍵を握っているのかという

最も重要な側面には触れようともしなかったため、極めて表面的な編集内容が

放送前から容易に予測できます。これは恐らく、視聴者にとっても

消化不良を感じさせる内容となることでしょう。

 

そこで、これからの日本企業が世界を相手にブランド発信をする上で、

今以上に強く意識すべきことを、「義志が海外から評価される理由」を

考察することで、それがいくばくかの含蓄になればと思い、今回は

このことについて私なりの持論を述べてみたいと思います。

 

まず、義志が海外で評価される理由の一つとして言えるのは、義志は

グローバルスタンダード、すなわちアメリカンスタンダード(またはヨーロピアンスタンダード)の

枠からはみ出していて、その立ち位置が決定的に他と差別化されているということです。

義志は貿易相手国の文化のインフラや表現のインフラに乗っていません。

究極的には、言語のインフラに乗っていないのです。これは恐らく、アメリカ、

ヨーロッパのファッション市場がかつて経験したことのない商品提案の仕方でしょう。

国際的な展開を試みる多くの日本ブランドは、みな日本の感性や魂を持ってはいても、

世界の言語インフラには大人しく合わせています(すなわち、英語によるブランディング)。

それが事業の国際展開においては当然の手法であり流儀でもあるため、

これについてはことさら考えるということもしないのだと推測します。

 

ファッション業界のみならず、今までどんな業界のどんな企業も、欧米の市場に参入する

際には、インターナショナライゼーションという名のビジネス教義の下に、欧米言語の

インフラには必ず同化するという不文律を頑なに守ってきたのです。その根底には、

大学の国際ビジネスなどの授業で習う初歩的な方法論である「ローカライゼーション」の

考え方も同居しているのですが、ことファッションや家電、自動車などの嗜好品、

贅沢品においては、ブランドや商品に洗練されたイメージを与えなければならない

という理由から、欧米言語を適用するというのが世界的な常識となっています。

そんな常識がある中、日本語の商標のままで商品を店頭に並べる義志の

市場参入の仕方は、新しくかつ尖って見えるのかもしれません。

 

もう一つの理由としては、特に豊かな先進国では、買い物という行為において、

世界中から集まる商品を通して海外旅行や異文化交流を疑似体験するような

感覚を持っていて、そういう異文化の刺激を大きく感じさせる空気を義志は

放出しているからではないかと考えます。交通と情報の発達に伴い、心の中で

感じる国境がどんどん取り払われていく中、人々は世界をもっと身近に

感じたいと思い、もっと様々な価値に出会いたいと思っています。だから、

人々はグローバル社会という抽象概念に魅力を感じるわけですが、「グローバル

(「全世界の」、「地球規模の」の意)」と言いながら、実際に文化発信の

グローバル化を進めているのは西側先進諸国のみで、あとの地域の文化は

なかなか世界に発信されていないのが現状です。そんな中、義志は商品に

日本という国柄をそのまま乗せて日本そのものを輸出しようとしています。

これには、世界の人に異文化の刺激を与えたいという思いがあるため、

敢えて現在の国際的なファッション感覚とは異なる基準を提案しているのです。

それが義志の面白さだと私は認識しており、これは同時に、今日の

日本のブランドに対して世界が少なからず求めていることだとも考えています。

 

差別化、差別化とよく言いますが、世界の技術が拮抗し感性が同質化する中、

国際マーケティングにおいて最も抜きん出て個性的で他の追随を許さない要素、

それが、私達日本人にとっては「日本」という国柄やそのイメージそのものではないかと考えます。

技術力や国際的信用性に劣る国ならまだしも、日本にその部分での問題はありません。

人によっては民族の好き嫌いや差別意識を持っていたりもしますが、アメリカという国が

世界中で嫌われながらも、あれだけ国柄を前面に出して多くの消費者から好かれ

求められていることを思えば、日本が持つ好ましくない印象などは全く問題ではありません。

むしろ、文化面ではその独自の洗練と神秘性に対して興味や敬意を抱いている人は

実に多いのです。なのに、なぜ企業は市場を世界に見たときに、可能な限り国柄を

隠そうとするのでしょうか。そんなに日本は嫌われている、または蔑まれているとでも

思っているのでしょうか。もし、敢えて、日本の尊敬されない要素を挙げるとするならば、

実はその亜流に甘んじる弱さ、国柄を隠す自信の無さ、自らの価値観を

堂々と主張できない主体性の無さにこそあるのではないかと私は考えます。

 

日本に生まれて大人になった社会人として、経済活動を通して日本を豊かにすることは

非常に重大な責務だと思います。しかし、それと同時に、次の世代にどんな日本を

渡していくのかということに多少なりとも思いを馳せることはもっと深く大切なことです。

ビジネスと社会改善は別だと考える人もいるでしょうが、事業というものは

社会と常に関わりを持って発展していくものですから、あらゆる事業は多かれ

少なかれ社会に何かしらの影響を与えていきます。その事業が生み出す影響が

日本の社会にとってどういうものなのか、自分がちょっと意識するだけで社会に

プラスの栄養素を与えることはできないものなのかということについて考えることが、

私達の世代の務めなのではないかと思うのです。

 

今目の前にある確立された国際ビジネスのインフラを見ると、ほとんどの人はこのまま

世界は変わらずに進んで行くのだと思ってしまうのは無理もないことかもしれません。

しかし、誰かが思いきってやってみなければ市場がどんな反応をするのかすら見てみることが

できないのです。こういう挑戦に、なぜ日本の大企業はロマンを感じないのでしょう。

彼らも今の国際ビジネスのインフラは決してやりやすいとは思っていないはずです。

CSRなどと言って偽善的なエコ活動などに会社の大事な資金を投入している

余裕があるのだったら、自分のため、子孫への環境作りのために、100年の計を

持って日本人にとって少しでも活動しやすい表現インフラや価値基準の

整備をこそ試みてみるべきではないでしょうか。

 

 

 

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